投資理論

景気後退期は投資のチャンス

景気後退期は投資の最大のチャンス。

普段株価が高い優良企業でも株価が暴落し、その後のパフォーマンスは例外なく素晴らしいものになるからです。

リーマン・ショック時にはどうなったか、暴落時に投資をしたならばどれだけリターンがあったか。

過去から学んで来るかもしれない景気後退に備え、もし来たならチャンスに変えちゃいましょう。

優良企業の業績は景気後退時でもそれほど悪化しない

優良企業の業績は景気後退時でもそれほど悪化しません。多くの企業が経営危機・倒産に追い込まれた2009年のリーマン・ショック時においても減益幅は2割にも満たない企業もありました。

これらの企業のように景気悪化時にもそれほど減益にならない企業を選ぶと、安心して投資をすることができます。

赤字にすらならないと分かっているならば株価が暴落していても安心して買えるからです。周りがパニックになって優良企業の株式が暴落したならば、チャンス以外の何物でもありません。

これらの企業は数十年に一度クラスの金融危機時でも赤字にすらならないので、事前に分かっていれば株価が下がっていても買えるはずです。

景気後退期に株価は暴落し、投資のチャンスに

そして、景気後退時には業績がそれほど悪化しない企業でも株価は大幅に減少します。

2009年のリーマン・ショック時にそれらの企業に投資をしたならば現在までに多大なリターンを得ることができました。今回も紹介するような優良企業の株価が暴落したならば割安に超一流企業の株式を手に入れるチャンスです。

心配ならば10社程度分散投資すればよく、その場合はほぼリスクはないと言っていいでしょう。業績がしっかりしている企業については安く買えば買うほど投資のリスクは少なくなります。

このことを頭に入れ、周りがパニックになっていても冷静に買いましょう。

それでは景気後退期にこそ買いたい企業について紹介していきましょう。選ぶ基準として、
 ①長期に渡って業績が安定して伸びている企業である
 ②景気後退期に業績がそれほど悪化しない企業である

この二つの観点から選びました。コストコ(COST)、アップル(AAPL)、ナイキ(NKE)、マイクロソフト(MSFT)の4社です。

2009年のリーマン・ショック時に業績はどう推移したのか。

そして株価はどう推移し、株価暴落時に投資をしたならばどれだけリターンを得られたのかをご紹介しましょう。

4社の業績推移

2008年から2009年の4社のEPS推移です。

金融危機が起こるほどの景気後退でしたが、各社20%も減益になっていません。アップルに至っては増益です。

景気後退期には多くの投資家がパニックとなりますが、優良企業に関しては業績面でそれほど心配はありません。

株価推移

それでは株価推移はどうなったでしょうか。

各社株価は暴落しています。

おおよその暴落前の高値と暴落後の底値を表にすると、

各社減益幅を大幅に超えて株価が下落しています。減益幅は20%にも満たないにも関わらず、各社40%以上株価が下落しています。これはどう考えても売られすぎです。

このように景気後退期には業績面で心配のない優良企業でも大幅に株価が減少します。

売りが売りを呼び、株価が暴落してしまうのです。しかし、株価の下落は「投資家」にとって最大のチャンスです。

普段買えないような超一流企業の株式を割安な値段で買えるからです。

株価暴落時に買ったならばリターンはどうなったか

優良企業を割安な株価で買った場合、その後のリターンは凄まじいものになります。コストコの株価は2008年の底値で買い、2022年まで保有すると11倍、アップルは57倍、ナイキは13倍、マイクロソフトは18倍です。

いかに株式を割安で買うことによってリターンが大きくなるか分かると思います。

まとめ

・優良企業の業績は金融危機が起こるような景気後退期でもそれほど悪化しない

・優良企業でも景気後退期には株価は暴落する

・底値で買った場合のリターンは非常に大きいものになる

いかがだったでしょうか。

一つ言えることは、株価が暴落し、優良企業の株式を安値で買うことにはデメリットは何一つありません。

多くの投資家は「株価の下落=何か悪いことがある(これから起きる)」と勝手に思ってしまうのです。本当は価値が高いものを安値で買うことにデメリットは何一つないのです。

割安な値段になったら買う。それだけでデメリットなく莫大なリターンを得ることができます。

リスクを回避するには7社から10社に分散投資すれば十分だと思います。今後、もし景気後退、株価の暴落となればチャンスを掴みましょう!