投資理論

FXに手を出してはいけない3つの理由

アクロス

こんにちは。アクロス(@acrosssite)です。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

FXとは何か

まず、FXとは何でしょうか。FXとは外国為替証拠金取引(margin foreign exchange trading)の略で、米ドルなどの外国通貨を売買することによって利益を得たり損失を出したりします。

特徴としてはレバレッジと呼ばれる元手の投資金の何十倍もの取引ができることで、ギャンブル性が高いことが挙げられます。

【理由1】そもそも損をする確率の方が高い

FXや株式を日に何度も取引するデイトレードなどは投機と呼ばれ、投資先が利益を生むことはありません(通貨の金利差によって利益を生むことはありますが)。

よってその取引で利益を得るためには他の投機家から利益を奪い取るしかないので、全体として利益と損失の総額はほぼ一致します。

そしてそこに取引手数料などの取引コストがかかってしまうので、全体では必ず利益額よりも損失額の方が多くなってしまうのです。

【理由2】レバレッジは損失を拡大するだけ

FXが人気である大きな理由はレバレッジを掛けて、つまり投資金の何十倍もの取引を行うことによるギャンブル性ですが、そもそも期待される収益がマイナスなので「レバレッジは損失を拡大するだけ」ということになります。

先ほど取引コストの分だけ損失が多くなってしまうと述べましたが、それによりFXを行うことによって期待される収益率は取引コストの分だけマイナスとなります。

それでは取引を一回行うことによる期待収益率を仮に-0.1%だとしましょう。そして投資金の20倍で取引をするとどうなるでしょうか。期待される収益率は-2%になってしまいます。

このようにその取引において期待される収益率がマイナスの場合はレバレッジを掛けると損失がそれだけ膨らんでしまう計算となります。

【理由3】リスクが大きすぎる

そして最も大きな問題はレバレッジによるリスクが大きすぎることです。レバレッジが25倍の場合、4%の損失をだしただけで全てを失ってしまいます。ただの一回でもです。

もし数年コツコツと利益を積み上げていったとしても、たった一回数%の損失をだしただけで全てを失ってしまうのです。

一定の損失となったら、それ以上の損失とならないよう取引を中止するよう事前注文するストップロス注文を行ってリスク回避をしているつもりでいる取引者が多いですが、これはいざという時全く役に立ちません。為替相場が急激に動いた時は注文をしたとしてもその金額で取引はできないからです。

例えば米ドルが120円から110円へと急激に動いた場合、118円で米ドルを売る、というわけにはいきません。為替が大きく動くニュースなどがあった場合はそのニュースが伝わった時点で110円が適正価格となり、わざわざ118円や117円で買ってくれる人はいないのからです。このようにいざという時には損失を最小限に抑えることができないのです。

誰がカモか分からなければあなたがカモなのだ

ギャンブルの世界では「誰がカモか分からなければあなたがカモなのだ」という言葉があります。

FXをやりたい場合はその取引方法に論理的整合性はあるか、統計学的裏付けがあるか、そしてその結果期待収益がプラスになるかを自問して下さい。 FXでは収益がプラスになる取引方法、つまりカモを見つける事ができるでしょうか。もし、そうでなければあなたがカモなのです。