理論株価を計算して割安株を見つける
割安株の見つけ方
割安株を見つけるには…
結局は様々な銘柄の理論株価を計算して、実際の株価と比較するしかない。
近道はありません。
企業の銘柄分析をした上で理論株価を計算し、その株価を下回る銘柄を見つけるという作業になります。
利益推移から理論株価を計算する
それではどのようにして理論株価を計算するか。
それにはさまざまな尺度がありますが…
私はその企業の利益推移から理論株価を計算し、判断することが最も重要だと思っています。
その企業はどれだけの利益を生むのか。
結局はそこですよね。
これが株価が割安かどうかの判断基準の中核、70%くらいはこれが占めているんじゃないでしょうか。そこからPBR・現金保有額といった資産からの判断など、他の要素を加味していく感じですかね。
割安な株価で買うメリット
投資をする上で割安な株価で買うことは非常に大きなメリットがあります。
なので株価が下落している時にいかに買うか。
勇気がいることではありますが、投資対象銘柄の業績をしっかり調べた上で割安になっている株を買う。
これができればリスクが低く、リターンが大きい、理想的な投資をすることができます。
割安な株価で買うほど投資の収益は高くなる
ここにある理由で売りに出されている会社があるとします。毎年の業績は安定していて、年間おおよそ10万ドルの利益がある。
この会社を買収する場合にあなたはどのような金額で買いたいと思いますか。
当然ながら出来る限り安値で買うに越したことはないだろうし、そう出来ればと思うでしょう。
200万ドルで買収すれば年間の投資収益率は5%であるのに対し、もし100万ドルで買収することが出来れば年間の投資収益率は10%と、買収金額が低ければ低いほど投資の収益率が高くなるからです。
このように投資においては、割安な株価で買えば買うほどその投資収益は高くなります。
割安な株価で買うほどリスクが少なくなる
そして売却をすることも考えた場合、安値で買うほどこの投資のリスクが少なくなるということも大事な要素。
この企業の価値をおおよそ160万ドルとした場合、今後の業績にもよりますが100万ドルを切るような金額で買収をしていれば、売却の金額が買収金額を下回る可能性はほとんどないでしょう。
買収金額が低ければ低いほど、売却をした場合のリスクが低くなっていくと言えます。
当然ですよね。
このように投資対象を買う場合、投資金額が低ければ低いほど投資の収益率は高くなり、投資のリスクも低くなります。
よって当たり前のことではあるのですが、投資家は出来る限り安値で投資をすべきなんです。
理論株価計算方法
理論株価計算方法
それでは理論株価の計算にいきましょう。
理論株価の計算方法ですが、
理論株価 = 適正PER × 予想EPS
となります。
適正PER、つまりその銘柄の理論的に適正なPERはEPSの何倍かということの計算方法はこちらの記事で紹介しています。
その企業の適正PERが20倍で、予想EPSが200円だとすると、その企業の理論株価は4000円となります。
現在株価が4000円を下回っていれば株価が割安だということですね。
EPSの異常値にだけ注意が必要
ここで注意が必要なのが、特別利益・損失などの一時的な利益や損失。
これで予想EPSがその企業の実力からかけ離れたものだった場合、理論株価も間違ったものになってしまいます。
こういったことには注意をして、理論的に正しい株価はどれくらいなのかを柔軟に正しく判断していくことが重要です。